東京事変解散に寄せて

東京事変の解散から一週間が経ちました。

※以降、ほんとうにひどい文章です。読みにくいです。好き勝手書いてます。閲覧注意です。

なんかいろいろ考えたのだけど、私にマトモなライブレポなんて書けるはずもないし、いまさらライブレポとかおせえよ、もうナタリーにも上がってるしJAPANにも載ってるよ、って感じなので、ただただ解散についてつらつら書くことにしました。


とまあ解散について書くといったものの、私、正直言って今東京事変の解散に関してもう何の未練もないです。(笑)
そりゃもちろん最初解散の発表を聞いたときはすごく驚いたし、ショックだったし、なんで？？？って気持ちが止まらんかったよ。
東京事変っていったら、今すごく脂ののったバンドで、黄金期で。
それなのに、なんで今このとき？？？って思ってほんとに悲しかった。
でも冷静になって考えれば考えるほど、これしかないような気がしてきて。
このタイミングで華々しく、なんのお涙もなく、潔くすっぱりとさよならする、そんな芸当ができるのは私の思い付く限り東京事変しかいない。
そしてそれってすごく東京事変の美学にのっとってると思った。
そしたら解散の悲しみよりも、「うわー東京事変やりおった！バンドストーリーを完璧な形で閉じやがった！こんなん伝説以外のなんでもないやん！うわーずるい！！」みたいな気持ちの方が強くなって、なんかもう結局最後まで圧倒的やったし、手のひらで転がされっぱなしで、かなわないなあっていうのもあったけど、ずるい、悔しいっていうのがすごく大きくて(いい意味でなんだけど)、このまま終わらせてたまるかよ、あんたらの壮大な茶番劇に最後までつきあってやるよ、ああつきあってやるとも！！っていうので、気がついたらチケットを手に入れてました。あほやろ？(笑)
(チケットは友達が当てました。一般応募で。すごいよね友達。)
ふんで親とすったもんだありながらも行けることになって、行きました、と。
なんかね私完璧にライブを楽しんでやろうと思ってた。解散に関するしんみりした心情なんて全てわすれて、東京事変にドヤ顔かましたる！って思ってた。
だってさあ解散悲しいよーってシクシク泣くファンをみて心苦しく思ったりするわけないじゃん。絶対したり顔ですよ、しめしめって感じですよ。
ほんっといじわる！
だから泣いたり絶対したくなかった。
でも一曲目の生きるでいきなり大号泣してしまって超悔しかった…
ずるいわありゃあ。ていうか存在が罪。
悔しいずるい。でも本当に良かった。
今回のライブは曲順も演出も全部エンターテイメントだと思った。
東京事変の存在自体もともと壮大なエンターテイメントやし、虚像、そう虚像なんだよってことをひしひしと感じた。
みんなのロックバンドの理想のかっこよさを完璧に再現して差し上げてましたのよ、わたくしたちは。って感じ。
東京事変って阿漕な商売するよなって思うけど、それも含め完璧よな。こんなにかっこよくてなおかつ商業的にここまで成功してネームバリューを得てるバンドってなかなかおらんし、それこそ本当の意味での成功だよ。
お金を使わずにはおれんやん。
だから武道館の最後に「毎度あり」って書かれてうわーやられた！！って思った(大阪のときは日本語訳がなくてなんて書いてるかわからんかった)
そう、そうなんよ。東京事変ってそうなんよ。毎度ありって言葉は本当に東京事変を象徴してるよ。
お金に限らずよ？東京事変にとって人の心を揺さぶるのなんて朝飯前なんだと思うよ。
いやそんな簡単なことじゃないよ、でもあの5人にとっては容易いことなんだよ。
あと私たちの心が安いものになってるっていうのもあるだろうけど。
だからあんたらのやっすい心毎度ありって意味もあったと思うよ。
ほんとに完璧な茶番劇なんだよ。私はたかが茶番劇に酔いしれて夢中になってこんなに一生懸命になったんかと思うとすごく悔しいし、茶番劇で人をこんなに夢中にできてしまうこの人たちがすごくかっこよくて最高だって思うし、その茶番劇のラストシーンをこの耳とこの目で体感できて本当に良かったと思う。ちゃんと終幕を実感できて良かったよ。これでもう、夢から醒められたよ。寂しいけど。
でももうどんな素晴らしい嘘も嘘でしかなくなったよ。
夢を現実と疑わないでみて泣きながら目を覚ますようなのと、ああ、これ夢だなって思いながら夢を見てるのとでは大きな違いだよ。

今セットリスト順に曲聴いてるんだけど、やっぱずるいなあ。
全部の曲が解散の日のために作られてたみたいだ。
特に青春の瞬きを前もって栗山千明に歌わせとくっていう行動がめちゃめちゃずるい。
自分らの音源として出すわけでも、新曲としてライブで御披露目するわけでもなく、まさかの栗山千明じゃん。
ずるいわーほんとずるい。
あと今夜はから騒ぎのときのお札ね。
私の席はスタンド席の、ステージど真ん中で会場が全て見渡せるんだけどステージからの距離は一番遠いという席だったんだけど(笑)、そこからアリーナ席をみたらみんなもうお札をゲットしようと必死なの。もはや曲そっちのけなの聴いてないの(笑)
その話をこないだライブシネマの時に仲良くなったご夫婦に話したら奥さんが「きっと林檎はその光景見てしてやったりなんやろうね」って言っててうわ絶対そうだ！と思った(笑)
金にがめつく虫けらどもが、って思ってるよあの人！絶対！

あとね、そうそう。ほかの曲に関しては腐るほど情報があるだろうけど、この曲に関しては言っておこう。
某都民が本当に良かった。
良すぎてキレそう(きゃりーぱみゅぱみゅ節を盛り込める程度には平静を取り戻してきました)
あの歌ってエロいっていうかシモっぽいじゃん。でも都会的でスマートで品があって浮雲っぽくて、しかも3人ともが歌ってる歌。
ああいう曲こそ東京事変の真骨頂だと思うから、聴けて本当に嬉しかった。もう解散しちゃったら二度と聴けないもん。
解散ライブであの曲をするっていうのはとても意味あることだよ。
そんな理屈なしにしても某都民めっちゃ好きだったし。
「日本の宮処はそう此処、」＼＼おおさか！！／／ってめちゃめちゃ楽しかった。
浮雲もわっちも色気やばかった。
個人的には丸の内サディスティックより当たりじゃない？って思いました。
もし解散ツアーの映像や音源が商品化されるなら、武道館のラストライブではやらなかった曲だけど入れて欲しいと切に思います。


いやはやまったく東京事変はすごいバンドだったし、絶対今後は伝説になるし、ほんとうにこの集団をリアルタイムで好きになれたことはものすごくラッキーなことだったと思う。
再結成とかしなくていいよ。その方がかっこいいもん。
今までありがとうも言わん。
ただただ、おつかれさまでしたと言いたい。